みなさんご自分の脈を手首で確認したことはありますか？正常な脈は1分間に60から80回で間隔が一定のリズムです。測り方は時計の秒針をみながら15秒間手首で脈を数えます。そしてそれを4倍すれば測定できます。
50以下であったり100以上、または間隔が乱れてバラバラだったり飛んだりした場合は不整脈が隠れていることがよくあります。不整脈の中には脳梗塞の原因となる心房細動が起こっていることがあります。この不整脈は高齢になると起こりやすく（80歳以上の15パーセント）、高血圧、糖尿病、心不全と合併すると高率に脳梗塞を起こすことが知られています。心房細動による脳梗塞は普通の動脈硬化による脳梗塞と比べてノックアウト型の脳梗塞といって植物人間になったり命を落としたりする確率が高く予後不良な脳梗塞になります。動悸などの症状がありそれで発見される方もおられますが、半数の方は無症状で脳梗塞が初発の症状であることも少なくありません。毎日一度の脈の確認で早期発見につながると思います。あと血圧計で「脈拍変動」「脈拍間隔変動」と表示されますのでそこで気づくこともできます。治療法は生活指導、薬物治療、カテーテル治療とありますのでその方にあった治療法を選択できます。
もしよろしければお知り合いの方に脈拍の測定をお勧めいただけましたら幸いです。