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昨日は水光会病院で当直をしておりました。「胸が苦しい」という患者様が救急搬送されてこられました。すぐに心電図検査、心臓エコー検査を行い急性心筋梗塞と診断しました。患者様は嘔吐を繰り返しておられ危険な状況でした。水光会病院は24時間365日私のような心臓カテーテルの専門医が院内に待機しておりますのですぐに治療を行うことができます。この日も患者様が到着してから20分で血管造影室に搬入となりました。造影の結果、三本の冠動脈のうち一番大切な左前下行枝が閉塞していました。引き続きそこを風船で拡げてステントという金属の管をいれて治療終了しました。治療終了まで検査室搬入から約20分、患者さんが病院に到着してから40分で治療終了。患者様の症状もおさまり集中治療室に搬入となりました。これは全国的にみてもトップレベルの時間の短さです。これは医者の技術以上に看護師、放射線技師、生理検査技師のプロフェッショナルとしての高い技術、知識に加えて患者様を救いたいという情熱、そしてみんなのチームワークの賜物だと思っております。心筋梗塞はつまってから血流が再開するまでの時間で予後を左右する疾患です。水光会総合病院心臓血管センターでは1分1秒を短縮させる努力を惜しまず今後も精進していきます。
しかし一番大事なことはこのように心筋梗塞にらならないような健康管理と思います。食事、運動はもちろんのことその方々に適した内服薬の調整、早期発見のための必要な検査により大病を患わない予防医学を実践し追求していきたいと思います。